「現在の医療体制では、よほどの異常がある場合を除いて、生検を受けることは比較的少ないです。ですが、がんはとにかく早期発見することが肝要。早ければ早いほど治る可能性も高くなりますから、スクリーニング検査で不安があったならば、生検を受けて何かしらの結論を出すところまで対処すべきでしょう」
生検を受けなかった麻央さんはその後多忙を極め、改めて検査を受けたのは、3か月後でも半年後でもなく、人間ドックから8か月後の2014年10月だった。自宅で勸玄くんと遊んでいた麻央さんは、左胸にパチンコ玉大のしこりを見つける。左胸に芽吹いた乳がんは、すでにリンパ節にも転移していた。
「“がんの進行は若い人ほど早く、年齢を重ねた人のほうが遅い”と定説のようにいわれますが、がんの種類によってまちまちですし、個人の体質などによっても変わります。最初の段階で麻央さんの体ががんに蝕まれていたのか定かでないのではっきりしたことはいえませんが、検査が先延ばしになっていなければ、違う結果になっていた可能性もあるのではないでしょうか」(前出・医療関係者)
※女性セブン2017年7月20日号