「クラブW杯では、これまで本田が繰り返し『憧れのチーム』と語ってきたレアル・マドリードとの対戦がある。その一戦でゴールを決めれば、落ち目の印象が強い本田の“価値”は大きく上がる。ACミランのままでは12月のクラブW杯には出られないし、そもそもチームで出場機会がないからレアルとの対戦があっても意味がない」

 中田英寿のセリエAデビュー戦の対ユヴェントス戦2ゴール、中村俊輔のチャンピオンズリーグでの対マンチェスターU戦のFKなど、ビッグクラブ相手の「伝説のゴール」はメディアで繰り返し紹介され、選手としての価値をさらに上げる。いま、そうしたゴールを狙う上では“ミランよりパチューカ”なのである。

「本田は、星稜高校の先輩・馳浩(前文科相)から“政治家になってほしい”といわれたこともあり、引退後のビジネス界、政界への興味があるとされてきた。今年のクラブW杯でレアル相手に鮮烈なゴールを決め、来年のW杯を花道に現役を退けば、引退後の選択肢は大きく広がるはず」(同前)

 昨年11月のW杯予選で先発落ちして以降、落ち目の印象が強い本田だが、今回の移籍は「一発逆転のワンチャンス」に懸ける大勝負なのである。

※週刊ポスト2017年8月4日号

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