二年前に日体大に編入し学んだ科学的なトレーニング方法を弟子に教えたい、新たな親方像を作りたい、とも語る。本間と欧翔山に加え、カツァロフと佐藤も入門。四人の弟子は、ニュータイプの鳴戸親方の元でどんな力士になっていくのかたのしみだ。
安美錦が引退したら相撲を見るのをやめようと思っていた。しかし鳴戸部屋の産声を聞いて、腕まくりをしてしまう。やがて引退しても安美錦はいなくならない。安美錦流の師範となって弟子たちを指導するのだ。そのことに気付き、スー女卒業の予定は数十年後に延期、いや白紙になってしまった。安美錦の魔術から解放されたいと願っても、一度惚れたらもう離れられない。
※週刊ポスト2017年8月4日号