国内

茂木敏充・経済再生相 利益率9割のランチ会が生む集金力

昼食会で多額の資金を集める茂木氏(写真:時事通信フォト)

「人づくりこそ次なる時代を切り拓く原動力です」──安倍晋三・首相は「地方創生」、「一億総活躍」に続いて今度は「人づくり革命」を改造内閣のスローガンに掲げ、お気に入りの茂木敏充氏を「人づくり革命相」(経済再生相と兼任)に起用した。

 この茂木氏、改造人事のたびに党役員や経産大臣など重要ポストを歴任し、「政策通だが、ポストに貪欲」(額賀派議員)と党内のやっかみも強い。

「貪欲」なのはポストだけではない。飲み食いへのカネ(政治資金)の使いっぷりは、自他共に認める“豪遊議員”の麻生太郎・副総理クラスだ。

 一晩10万円単位の支払いはザラで、2015年は飲食費に1670万円を計上。内訳を見ると赤坂の料亭で約12万円、西麻布の高級フレンチに約23万円、やはり赤坂の中華料理に約4万円など1日に4軒、一晩で40万円使うこともある(資金管理団体「茂木敏充政策研究会」の報告書より)。

 党内屈指の集金力を誇るだけに集め方も“豪快”だ。大規模パーティーの他に、経費が安く上がる昼食会(政経フォーラム)を年3~4回開いており、ここでの集金は大きい。会場は最大定員270人ほどの宴会場で、2015年は3月が収入2576万円(会場費・飲食代など経費約159万円)、6月が2434万円(同約170万円)などランチ3回と夜のフォーラム1回で9428万円を集めた。

“利益率”は1回9割以上で、1枚2万円の会費(パーティー券)なら毎回定員の4倍近い1000枚近く売りさばいている計算になる。政治資金規正法に詳しい神戸学院大学教授の上脇博之氏が指摘する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
2才の誕生日を迎えた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
【9月6日で19才に】悠仁さま、40年ぶりの成年式へ 御料牧場、小学校の行事、初海外のブータン、伊勢新宮をご参拝、部活動…歩まれてきた19年を振り返る 
女性セブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン