ライフ

「B型肝炎ウイルス」再活性化は免疫抑制・化学療法で発生

B型肝炎ウイルスの注意点を医師が解説

 B型肝炎は、主に血液を介して感染する。以前は母子感染が圧倒的だったが、成人では避妊具なしの性交やピアス、入れ墨の際に使用する針の消毒が不十分なために感染することもある。日本のB型肝炎ウイルスは、ジェノタイプBとCが主だったが、近年はヨーロッパ由来のジェノタイプAという慢性肝炎になる確率の高いウイルスが風俗産業を中心に蔓延し、そこで感染するケースも増えている。

 B型肝炎ウイルスは、感染しても一過性で症状が消えることが多く、約8割から9割がキャリアとなる。無症候性だが、約20年以上経過したときに肝炎をぶり返し、活動期間になっていくケースもある。日本大学板橋病院消化器内科の楡井和重診療准教授の話。

「慢性肝炎になっても、自覚症状はほとんどありません。肝臓は沈黙の臓器といわれるだけあって、たまにだるさを訴える方もいらっしゃいますが、ほとんど気づきません。健康診断で指摘されたり、ときには突然、黄だんや腹水が溜まって病院に駆け込む方もみられます。C型肝炎は徐々に症状が進行しますが、B型はよくなったり、悪くなったりして病状が交互に変化する特徴もあります」

 B型肝炎の診断は、血液検査とエコーやCTなどの画像診断を併用して行なう。肝臓の数値であるASTやALTが31以上で、ウイルス検査の数値が3.3ログを超すとB型の肝炎だと診断され、治療が必要だ。また、エコーやCTで肝硬変が見つかると血液検査の結果にかかわらず、治療を開始することもある。

 最近、問題になっているのが、B型肝炎ウイルスの再活性化である。ウイルスのキャリアでも無症状だったのが、免疫抑制剤やステロイド剤、抗がん剤の投与で、急にウイルスが活動を始めるケースだ。無症状だったのが、一転して急性増悪で劇症肝炎を起こし、命に係わる症例もある。リウマチや、がんの治療をする場合には、B型肝炎の検査が欠かせない。

 C型肝炎は3か月飲み続ければ、多くの患者を完治させる薬が保険適用になっている。

トピックス

裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン