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2017.09.02 16:00  週刊ポスト

大学病院でのがん免疫療法に医師の間でも議論噴出

「同じ免疫療法を受けた友達が次々と亡くなって、私だけが生き残りました。友達になんて悪いことをしたんだろうと自分を責めてしまうこともあります」

 女性は、免疫療法に見切りをつけ、再発したがんを抗がん剤治療だけで、再び寛解にした。同じような後悔をする患者が現れてほしくないと願い、今回、本誌・週刊ポストの取材を受けたという。

 女性が免疫療法を受けた、国立金沢大学附属病院の敷地内に建つ民間の金沢先進医学センター。理事長には、前病院長の富田勝郎氏が天下りしている。同氏は免疫療法には副作用がなく、可能性を持った治療だと強調した。

「これまで約1000人の患者が、免疫細胞療法を受けたと思います。1クール(3か月)200万円の治療費は高くない。(裕福な人しか受けられない治療では?)それは政府が考えることです。抗がん剤だって1か月150万以上かかる。患者負担は月10万円で済みますけど」

 同センターには、東京に拠点を置く最大手の免疫クリニックが入っており、金沢大の医師らがアルバイトで診療している。そして、同センターで免疫療法を受けた患者データを、金沢大の医師らが、自主臨床試験として研究している。

 だが、有効性が確立されていない免疫療法の臨床試験を患者負担で行うことは、倫理的にも疑問が残る。これについて、金沢大・水腰英四郎准教授が答えた。

「自費診療でもいいから、免疫療法を受けたいという患者さんが沢山いる。けど、大学の臨床試験枠は限られている。あぶれた人の受け皿が、自由診療のセンターです。免疫療法が本当に安全なのか。そもそも本当に効くのか、というのも(自主臨床試験で)検証したい」

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