まったく新しい切り口の「ようかん」もある。北海道・北見の和菓子店「清月」は今年4月「飲む羊羹ICHIZU」を発売。そのまま飲んでもいいし、トーストやかき氷にかけるなどの食べ方提案も行っている。また、先週から福井県あわら市で行われていた、人気マンガ『ちはやふる』(末次由紀)の街巡りイベント「ちはやふるweek inあわら」でも作中に登場した架空の和菓子「飲む汁ようかん」が実際にふるまわれるなど、「ようかん」の新形態が各方面に出現しているのだ。
今月26日まで三越日本橋本店でも「あんこ博覧会」なる催事が行われており、ようかんや大福はもちろん、アイスクリームスタンドのようにあんこが並ぶあんこスタンドなどさまざまな「あんこ」がお目見え中。銀座のベーカリーには焼きたての「あん食パン」に長蛇の列ができ、この夏、セブン-イレブンでも「あん食パン」が発売された。
来年2018年には、日本を代表する和菓子店、とらや赤坂本店の3年間に渡る建て替え工事も完了し、いよいよ営業を再開する。舞台は整った。ようかん&あんこ、復権のときである。