この自民・公明・希望・維新の「改憲大連立」ができる時が小池氏の出番となる。

「国会で憲法改正の発議が行なわれるのは来年の通常国会で予算案が成立する3月以降になる。その前に、小池さんが都知事を辞職、同時に東京10区の若狭勝さんが議員辞職して4月に衆院補選と都知事選の入れ替えダブル選挙を行なえば、小池氏が国政、若狭氏が都知事選にスイッチすることができる」(小池ブレーン)

 制度的には可能で、しかも小池氏の判断一つで仕掛けることができる。そうなれば国政に鞍替えした小池氏は、与党党首として連立政権で入閣する道が拓けることになる。

◆野党崩壊の功労者

 18年前にそっくりな状況があった。金融危機に直面した小渕政権が時の自由党の政策を丸呑みして自自公連立を組んだ。当時、自由党だった小池氏は経済企画政務次官として政府入りした経験を持つが、その後、小渕首相の急死をきっかけに自由党が連立残留を巡って分裂すると、小池氏は二階俊博氏らと政権に残り、自民党に合流して小泉政権で出世の階段を登った。

「希望の党には自民党と組みたがっていた民進党保守派出身者が多い。改憲大連立となれば反対派が離党してそういう保守派だけが残り、最終的には自民党への合流に向かうのではないか。小池氏は野党第一党を崩壊させた功労者として自民党に復党、希望の党は自民党小池派に衣替えし、小池氏は、次は自民党総裁選で首相の座を狙うことになる」(同前)

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