洗うのはボタンを押すだけなのに、ピーッと鳴ってから憂鬱なのが洗濯。1枚1枚洋服を広げて干して、乾いたら今度はハンガーからはずしてたたんで、たんすやクローゼットに運んでしまう。「もうめんどくさ~い!」と何度思ったことか。
そこでおススメの収納法が“たたまない収納”だ。洗濯物を干して、それを取り込んだらそのままクローゼットに吊るすだけ。“ズボラ主婦”にぴったりの収納法は、立派な時短でもある。美的収納プランナーの草間雅子さんが言う。
「衣装ケースやたんすにしまっている服を全部吊るすのが、たたまない収納です。一度すべての服を取り出し、ワンピース、トップス、ボトムスなどカテゴリーごとに分けて吊るします。あとはもう、洗濯後に決まった場所に干したものをそのまましまうだけ。メリットはなんといっても、たたむ手間がなくなることですね。かなりの時短になります」(以下、「」内すべて草間さん)
ブラウスやワンピースなどこれまですでにかけて収納していたものはもちろん、Tシャツやジーンズなどもたたまずに干したまましまうこの収納法、メリットは他にもある。
◆ワードローブがひと目でわかる
「たたんでしまうとついつい手前や上にある服から着てしまって、しまい込んで着るのを忘れがちな洋服も出てきますが、前述したように、カテゴリーごとに分けてすべて吊るせば持っている洋服が把握できます。身支度で選ぶのもラクです」
◆いらない服が一目瞭然
「ワードローブが把握できることで、自然と“よく着る服”と“あまり着ない服”がわかってきます。不要な服は捨てたり売ったり。処分するにしても納得して手放せるので後悔することがありません。似たような服を買うこともなくなり、たんすの肥やしがなくなります」
◆しわができない
「Tシャツといえどもたためばしわがつきますよね。たたむのをやめればしわもつきません。干すときにしわを伸ばす甲斐があります。しわを解消するためにクリーニングに出していた、なんていう人はかなりの節約になりますね」
もし家にクローゼットがない場合でも、押し入れに突っ張り棒などを立てたり、鉄棒式ハンガーを設置すれば即席クローゼットに早変わり。いいことばかりのたたまない収納だが、注意点はもちろんある。
「たたむよりも収納スペースをとるので、ハンガーはなるべく薄いものを。種類を統一させるとスッキリします。編み目の粗いローゲージのセーターなど伸びてしまうものについてはたたんだほうがいいでしょう。シーズンオフのものはスペースに余裕があればかけっぱなしで、カバーなどをかけておけば傷みません」
季節が夏から秋に変わる今、衣替えついでに収納法の見直し、してみませんか。
※女性セブン2017年11月2日号