芸能

桃井かおり、真行寺君枝ら登場 酒造会社カレンダーが高い理由

真行寺君枝(1984年「デュワーズ」)は2万520円の値が

 女優・アイドルのお宝グッズ市場が活況を呈している。中でも企業の販促用の無料カレンダーには何万円もの値がつくほど。

 1970年代後半から1980年代中頃にかけては酒造メーカーが往年の女優を起用したウィスキーなどの洋酒のカレンダーが席巻している。真行寺君枝、桃井かおり、山本陽子、小柳ルミ子など日本を代表する女優たちがその魅力を惜しみなく披露している。

 写真の桃井かおりや真行寺君枝の写真集には、約2万円の値が付いている。酒の銘柄ごとにさまざまなものが作られ、ひとつのジャンルとして確立している。女優の人気以外にも、メーカーの人気もあるという。東京のタレントグッズ専門店「カルチャーステーション」の田川修氏が語る。

「この時期のカレンダーの価値が高いのは、写真作品としての価値が高いからです。女優はもちろん、写真家も立木義浩や沢渡朔、十文字美信など大御所の写真家も撮影しています。お酒なので大人に向けたものであり、景気がよかった時代で企業は広告費を惜しみなく出せたから、こうしたクオリティの高いものができたのです。近年はセクシーな広告表現を避ける傾向が強いため、なおさら希少価値が高まっています」

 アイドルのはつらつさとは違った、上質な大人の女性の色香を楽しめるカレンダーなのだ。

◆資料提供・監修/カルチャーステーション 芸能資料館 http://www.culturestation.co.jp/

※週刊ポスト2017年11月3日号

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