◆野村宏伸の「せんぱ~~い!」へのアンサーは?

 ライブが終盤を迎えると、今度は懐かしい顔がお目見えした。『抱きしめてTONIGHT』を歌い終えると、下手側から「せんぱ~~い!」と叫ぶ声が聞こえた。『教師びんびん物語』(フジテレビ系)で田原演じる熱血教師・徳川龍之介の後輩役・榎本英樹を演じた野村宏伸が花束を持って、現れたのだ。野村が「せんぱ~~い!」「せんぱ~~い!」と連呼しながら掛け寄っていくと、田原は上手側に逃げる。それでも、「せんぱ~~い!」と叫び続ける榎本に会場は爆笑。16年ぶりに『教師びんびん物語』の名シーンが再現されたのだ。

 田原が花束を引き取ると、野村は「あと、エクレア」ともう1つのお土産を差し出し、会場は爆笑。野村は「榎本!」の一言を欲するように「せんぱ~~い!」「せんぱ~~い!」と言い続けたが、天邪鬼な田原は「おまえ、舞台やってるからって声張り過ぎなんだよ」と照れ隠し(?)を続けた。

 すると、各所から田原の代わりにファンの「榎本!」という声が巻き起こった。わずか5分弱のやり取りで、会場は和やかな空気に包まれた。

 野村は再来年の40周年のライブにも来ることを約束し、『ラジオびんびん物語』(フジテレビ系)の主題歌である『どうする?』を歌うと宣言して、舞台を後にした。

「50歳で現役サッカー選手であるカズは、56歳で2時間半踊り続ける田原がいかに凄いかを身を以て実感しているはず。52歳で芸能界の酸いも甘いも経験し、今も役者として挑戦を続ける野村宏伸も、世間の評価が勝手に右往左往したにもかかわらず、今も昔と変わらず踊り続けている田原のブレない力に感嘆しているのでしょう。そうでなかったら、時間を取ってわざわざコンサートに足を運びません」(同前)

 疲れがピークに達する終盤、田原は敢えてダンスナンバーである『ごめんよ涙』『ジャングルJUNGLE』を持ってきて、さらに自分を追い込んだ。

 今回のセットリストについて、MCで「限界に挑戦した」と漏らした田原は例年よりも20分ほど長く、26曲を歌った2017年のステージを終えた。どこまで踊り続けられるか。56歳の田原はまだ見ぬ領域に、ファンを連れて行こうとしている。

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