「それでも、月曜21時からの木村拓哉主演のドラマ『ロングバケーション』が最終回で36.7%を取るなど絶好調だったこともプラスに転じ、後番組の『SMAP×SMAP』も必然的に数字が上がっていき、20%台を連発した」(同前)
その後、メンバーが事件を起こしてもそこで勢いが衰えることなく、2002年1月14日の『SMAP×SMAP』では視聴率34.2%を記録。翌年には、シングル『世界に一つだけの花』が2003年度のオリコンシングルチャート1位を獲得。名実ともに国民的スターの座についた。
そんなSMAPに最大の暗雲が立ちこめたのは、2016年1月に勃発した解散騒動だった。「SMAPのことだからまたプラスに転換してくれるはず」というファンの願いも虚しく、同年限りで解散する事態となった。
しかし、彼らはタダでは転ばなかった。『72時間ホンネテレビ』で3人はジャニーズ時代に手を付けることのなかったSNSを解禁し、それぞれがツイッターのアカウントを持った。また、ブログを始めた稲垣はアメーバブログ3日連続1位に輝き、“ユーチューバー”を名乗った草なぎはYouTube再生数536万回以上を記録、インスタグラムの担当となった香取のInstagramフォロワー数100万人以上にも上った。
また、元メンバーの森且行が出演した11月4日には、彼の愛称である『森くん』がツイッターのトレンド世界1位に。これまで芸能史を大きく変えてきたSMAPの元メンバーたちは今回も、インターネットテレビというジャンルの新たな可能性を開き、歴史に名を刻んだ。