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死刑判決の筧千佐子被告 証拠となった通話のやり取り

 千佐子の周囲では、被害者の4人を含む10人以上の男性が、彼女と結婚や交際をしてから間もなく死亡。千佐子が故人の資産を相続していたことから、“後妻業”事件としてマスコミに大きく取り上げられた。

 法廷で千佐子の証言は二転三転した。犯行を認めたかと思えば、「私は老人性痴呆症で1週間前のことも思い出せない」と自身の証言に信憑性がないことを訴えるなど、大きく揺れ動く。

 それでも死刑判決となった背景にあるのは、青酸中毒で死亡した被害者たちに“毒を盛った”のが千佐子しかいないと思える数々の“状況証拠”だった。

 法廷では検察が入手した事件当時の千佐子の音声データが流された。その生々しいやりとりの様子は衝撃的なものだ。

 2013年12月28日の夜に筧さんが倒れた時、千佐子は始終落ち着いた声でこう119番通報していた。

「倒れているんです。冷たいんです。生ぬるいというか、あったかい。手で触ったんですけど、息をしていないように思います」

 消防本部の指令員がすぐに心臓マッサージを促すと、彼女は変わらずおっとりと返す。

「わたし的にはね、冷たいというんですか……」

 倒れた夫を心配する様子も焦った様子も窺えない。別の通話録音データも証拠として提出された。

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