Amazonプライム・ビデオは、新たな試みができる楽園。『戦闘車』でもカーゲームでは過激な展開を見せた。しかし、演出という部分では従来のテレビの方法論まんま。
“戦闘する車”という純な部分で勝負できない、制作者のビビリが垣間見えた。
そして、終わり方も最悪だ。
第1話、メンバー紹介。
第2話、チキンレース。
第3話、障害物レース。
第4話、助走をつけてのジャンプ。
を経て、最終第5話でおこなうのは勝ち抜き車相撲。ここでジュニア軍の武藤敬司が操るアメリカ車「リンカーン ナビゲーター」が大活躍。304馬力というハイパワーで、浜田軍の日本車を三タテ。
勝てないと見た浜田軍は「ウチの残りの車2台VSリンカーン、勝ったチームの勝利としませんか?」とジュニア軍に提案(もちろん土下座くだり有)
ジュニアはその条件を受け入れ、最後の戦いへと移った。というか、移らざるえなかったのだろう。
理由は2つある。日が落ちたことによって、暗くなり撮影が難しくなった。タイムスケジュールの甘さからくる問題。
そして、浜田のイラつき。「1秒でもはよ帰りたいわ!」といった感情が、疲れ顔から伝わる。
結局、最終決戦はテレビ的な予定調和で終わった。昭和のクイズ番組「最終問題は1万点」から全く進歩していない。
2VS1の変則マッチ、勝利したのは浜田軍で。浜田雅功の高笑いで『戦闘車』はFin。
見る前「最終決戦は浜田VSジュニアの大将同士のバトルなんだろうなぁ」と期待していたが、そうではなかった。
『戦闘車』で結局2人がやったことは、司会とぬるいコント。これじゃ、いつもと同じ。
シーズン2があるとすれば、テレビ的な予定調和とまずは戦闘してほしい。