ビジネス

借金も個人保証もしなくて済む不動産投資、ABSとは

人生100年時代の老後は長い 時事通信フォト

 今や年金受給年齢“75歳”という数字まで見えてきた。国や会社を頼れない以上、個人でどうにかするしかない。大前研一氏は、定年後も「月15万円」稼ぎ出すことを目標とすべきだと提案する。

 * * *
 手っ取り早いのは不動産だ。土地・建物を所有していて容積率に余裕があったら、それを最大限に活用してテナントビルやアパートに建て替え、賃貸料を稼ぐことができる。ただし、その場合、自分で借金を背負ってはいけない。では、どうするか? ABS(アセット・バックト・セキュリティ)という手法で、銀行から建て替え資金を調達すればよい。

 ABSとは、建て替えた物件の将来の賃貸収入(キャッシュフロー)を担保にしてお金を借りる仕組みである。このため、自分で借金も個人保証もしなくて済む。

 たとえば、建て替えに6000万円かかり、それを20年で返済するとしよう。金利を無視した単純計算で年間300万円、月25万円ずつの返済とすれば、賃貸料が40万円入ってきたら、毎月15万円を稼ぐことができるわけだ。賃貸料40万円は、まず銀行の指定口座に振り込まれ、返済分の25万円を差し引いた15万円が本人の口座に入金される。これがABSのスキームだ。

 不動産を持っていない人も諦める必要はない。日本の住宅(別荘などを含む)の空き家数は820万戸、空き家率は全国平均13.5%に達している。つまり、7~8戸に1戸が空き家なのである。しかも、別荘や地方の住宅なら、数百万円で買える物件が山ほどある。この中から条件の良い物件を見つけて購入し、ABSのスキームで改修後に貸し出せばよいのである。これは空いているものを活用して稼ぐ「アイドル・エコノミー」の典型例だ。

※SAPIO2017年11・12月号

関連記事

トピックス

大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン