「この時、阪神は梅野隆太郎、清水誉、日高剛、藤井彰人と捕手が溢れており、鶴岡の獲得には批判も巻き起こりました。しかし、2013年に10勝14敗と負け越していたDeNA相手に2014年は16勝8敗と大きく勝ち越した。もし仮にDeNAと12勝12敗の五分であれば、借金1でシーズンを終えていた計算になる。敵の正捕手を奪ったことで、投手のクセなどを把握できたのかもしれません。鶴岡ではなく投手を取っていれば、両チームの対戦成績がここまで大きく変化していなかったのではないでしょうか」(同前)
阪神がDeNAの弱体化を狙うとすれば、誰を指名するのか。
「筒香嘉智などチームメイトからも信頼の厚い石川雄洋を獲得する可能性もゼロとは言えないでしょう。柴田が成長し、大和を獲得した今となっては、石川がプロテクトから外される可能性が高い。かつて選手会長を務めたこともありますし、各選手の細かい情報を持っており、チーム事情をよく知っているはず。数字に表れない貢献度を考えてもおかしくない」(同前)
阪神の現状を素直に考えれば、人的補償は投手になりそうだが、果たして……。