その代理店を取材すると担当者が「『週刊ポスト』さんは、本田さんのカンボジアのチームまで取材しているようですね」と、なぜか本誌の動きを把握しており、本田の会社とは少し異なる見解を示した。
「本田さんとはビジネス関係のパーティーで知り合い、昨年11月に仮想通貨ビジネスを『やろうか』という話になりました。彼は仮想通貨についてかなり勉強していますからね。ただ、まだ具体的な中身は決まっておらず、本田さんが、この仮想通貨に今後関係するかも未定なのです。
昨年末のパーティーには私も参加しました。その直後から問い合わせが増えましたが、『まだ何も決まっていない』と答えています。売れ行き? この仮想通貨はまだ身近な人にしか販売しておらず、価値はほぼゼロです。将来的にどの程度の規模になるかも不確定です」
だが、こうした情報が「本業」よりも注目されてしまうことが、「サッカー選手・本田」としてプラスになるのだろうか。
今年6月にはロシアW杯が開催されるが、本田は昨年9月のW杯アジア最終予選の後、代表から遠ざかっている。ハリルホジッチ監督は本田と、同じく招集外が続く香川真司について、
「他の選手同様、W杯に向けての候補。ただ私がまだ満足いくレベルではない。(中略)高いパフォーマンスを見せれば呼ぶことに支障はない」(『デイリースポーツ』1月3日付)
とハッパをかけている。
当の本田も、年末には各メディアに「自分を絶対に選ばないといけないという活躍をしないと」と語っていた。今回を最後のW杯と公言しているだけに、本業で“復活”してほしいものだが……。
※週刊ポスト2018年1月26日号