「去年の11月頃に仮想通貨ビジネスについて聞きました。サッカー協会を通じて、カンボジア政府とも繋がりがあるので、後押しも受けられる」
サッカー協会副会長のソメス氏を直撃すると、こう答えた。
「仮想通貨の話は聞いていないが、もし本田から後押しをお願いされたら、まずは事業の中身を吟味させてもらうことにしよう。本田は腰が低くて、グッドガイだ!」
一方で、バブル状態にある仮想通貨市場には「バブル崩壊後の価格急落」を懸念する声もある。仮想通貨の「盛り上がり」について、岩下直行・京都大学公共政策大学院教授が指摘する。
「そもそも仮想通貨というのは、ただの電子情報にすぎません。ビットコインも、今でこそ1単位が1万5000ドル前後もしますが、元々は無価値なただの電子データでした。『値上がりするかも』と思う人がいるから、次々に売り渡されて値上がりしたが、いつ暴落するかわからない」
こうしたリスクを取ることで、次世代の日本を作る「投資」へと繋がる、と本田は考えているのだろうか。
◆価値はほぼゼロです
本田の会社は、冒頭のパーティーについては、
「ここ数年、オフの時間を利用して経営者や起業家との交流会を世界で開催しています。今回もその一種で、交流・情報交換が目的。参加者は次世代を担っていく若い起業家やエンジニアでした」
と説明したが、仮想通貨ビジネスへの参画については、「事実ではありません」と否定した。実は、本田との関係が取り沙汰された仮想通貨はすでに発行されており、福岡県の販売代理店で買えるのだという。