行司には、立行司を頂点に三役行司、幕内行司……といった8つの“階級”がある。昇進するごとに装束が豪華絢爛になる。
「三役格以上の行司の装束は、錦織のものになると50万円以上は当たり前。協会から装束補助費(立行司で場所毎に約5万円)が支給されるが、基本的にはタニマチに装束を用意してもらう。人気力士の手形とサインを集め、額に入れてプレゼントにするといった“営業努力”で祝儀を集めなくてはならない」(同前)
行司の給料は、本給、装束補助費、手当の“3階建て”で、入門したばかりの序ノ口行司の初任給は、本給1万4000円と手当12万6000円で月14万円。
「本給は階級が上がるたびに昇給し、幕下行司で10万円ほど、立行司で40万~50万円。手当は勤務評価等で変動しますが、30代で十枚目行司になると年収600万円を超え、立行司で1300万~1500万円といわれています」(同前)
※週刊ポスト2018年1月26日号