ライフ

鉄人・陳建一の息子が伝授 家庭で作れる「基本の麻婆豆腐」

鉄人・陳建一の息子が家庭で作れる麻婆豆腐レシピを伝授

 中華の定番「麻婆豆腐」。しかし、火力が弱い家庭のキッチンでは、なかなかおいしく作れない…。そこで、本場の四川料理を代々継承する『赤坂 四川飯店』3代目の陳建太郎さんに、家庭で作れるおいしい麻婆豆腐のレシピを教えてもらった。

 本場四川料理をアレンジし、麻婆豆腐を日本に広めた陳建民さんを祖父に、“中華の鉄人”の建一さんを父に持つ。家麻婆の定番、辛さを控えてオイスターソースを加えた“陳家麻婆豆腐”は、お店では裏メニューとして人気。

「家ではご飯にかけて食べたいので、絡みやすいようにと豆腐はあえて崩していました。中華でも辛いものが苦手なら、豆板醤や山椒を減らして砂糖を加えたり、水溶き片栗粉の量でとろみを調整したりと、家庭の味を探してみてください。豆腐を崩したくない時は、お玉の縁ではなく、底を使ってゆっくり混ぜるのがコツです」。(陳さん)

基本の麻婆豆腐
■材料
絹ごし豆腐 300g
豚ひき肉 100g
長ねぎ 10cm
万能ねぎ 2~3本
塩 ひとつまみ
サラダ油 大さじ1
水 3/4カップ
顆粒スープの素 小さじ1/2
(好みで)ラー油 大さじ1/2~1
粉山椒 適量
[A]おろしにんにく 小さじ1/2、豆板醤・甜麺醤 各大さじ1
[B]酒 大さじ1、しょうゆ・オイスターソース 各大さじ1/2、こしょう 少量
[C]水・片栗粉 各大さじ2

■作り方
【1】豆腐は2cm角に切る。長ねぎはみじん切りに、万能ねぎは小口切りにする。
【2】鍋に湯(分量外)を沸かして【1】の豆腐を入れ、塩を加えて茹でる。
【3】フライパンにサラダ油大さじ1/2を熱し、中火強で豚ひき肉を炒める。
【4】 【3】にAを加え、香りが立ってきたら水と顆粒スープの素を加える。
【5】 【4】にBと水を切った【2】を加え、ひと煮立ちさせる。
【6】火を止め、【1】の長ねぎを加え、[C]の水溶き片栗粉を少しずつ加えて混ぜる。全体に行き渡ったら、再び火をつけて煮立たせる。
【7】 【6】にサラダ油大さじ1/2と万能ねぎ、好みでラー油を加え、皿に盛ったら粉山椒を振る。

【極意1 豆腐は塩で茹で水分を抜く】
 豆腐は塩を加えた湯で茹でることで、余分な水分が抜け、舌触りもなめらかに。「茹ですぎると硬くなるので、沸騰して豆腐が踊るように動きだしたら引き上げます」。

【極意2 肉はしっかり炒めてくさみをとる】
 ひき肉がパラパラになるまでしっかり炒める。濁っていた肉汁が、炒め続けるうちに透明に変わり、くさみも取れる。「お玉の底で押しながら炒めるとほぐしやすいですよ」。

【極意3 肉に調味料をなじませる】
 肉汁が透明になったら、調味料を加える。豆板醤などの発酵調味料は、火を入れることで味に奥行きが出て、香りが立つ。

【極意4 片栗粉のとろみはしっかり加熱】
 火を止め、水溶き片栗粉を2、3回に分けて加えてダマにならないように混ぜる。全体に行き渡ったら強火で約30秒加熱し、煮立たせると、とろみが長持ちする。

【極意5 仕上げの油でツヤ】
 火を止めたらサラダ油を加えてひと混ぜ。「テリが出て、見た目からおいしそうに。辛いのが好みならラー油もプラス」。

※女性セブン2018年2月8日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

米利休氏のTikTok「保証年収15万円」
東大卒でも〈年収15万円〉…廃業寸前ギリギリ米農家のリアルとは《寄せられた「月収ではなくて?」「もっとマシなウソをつけ」の声に反論》
NEWSポストセブン
埼玉では歩かずに立ち止まることを義務づける条例まで施行されたエスカレーター…トラブルが起きやすい事情とは(時事通信フォト)
万博で再燃の「エスカレーター片側空け」問題から何を学ぶか
NEWSポストセブン
趣里と父親である水谷豊
《趣里が結婚発表へ》父の水谷豊は“一切干渉しない”スタンス、愛情溢れる娘と設立した「新会社」の存在
NEWSポストセブン
SNS上で「ドバイ案件」が大騒動になっている(時事通信フォト)
《ドバイ“ヤギ案件”騒動の背景》美女や関係者が証言する「砂漠のテントで女性10人と性的パーティー」「5万米ドルで歯を抜かれたり、殴られたり」
NEWSポストセブン
事業仕分けで蓮舫行政刷新担当大臣(当時)と親しげに会話する玉木氏(2010年10月撮影:小川裕夫)
《キョロ充からリア充へ?》玉木雄一郎代表、国民民主党躍進の背景に「なぜか目立つところにいる天性の才能」
NEWSポストセブン
“赤西軍団”と呼ばれる同年代グループ(2024年10月撮影)
《赤西仁と広瀬アリスの交際》2人を結びつけた“軍団”の結束「飲み友の山田孝之、松本潤が共通の知人」出会って3か月でペアリングの意気投合ぶり
NEWSポストセブン
米利休氏とじいちゃん(米利休氏が立ち上げたブランド「利休宝園」サイトより)
「続ければ続けるほど赤字」とわかっていても“1998年生まれ東大卒”が“じいちゃんの赤字米農家”を継いだワケ《深刻な後継者不足問題》
NEWSポストセブン
田村容疑者のSNSのカバー画像
《目玉が入ったビンへの言葉がカギに》田村瑠奈の母・浩子被告、眼球見せられ「すごいね。」に有罪判決、裁判長が諭した“母親としての在り方”【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
アメリカから帰国後した白井秀征容疑(時事通信フォト)
「ガイコツが真っ黒こげで…こんな残虐なこと、人間じゃない」岡崎彩咲陽さんの遺体にあった“異常な形跡”と白井秀征容疑者が母親と交わした“不穏なメッセージ” 〈押し入れ開けた?〉【川崎ストーカー死体遺棄】
NEWSポストセブン
赤西と元妻・黒木メイサ
《赤西仁と広瀬アリスの左手薬指にペアリング》沈黙の黒木メイサと電撃離婚から約1年半、元妻がSNSで吐露していた「哺乳瓶洗いながら泣いた」過去
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者からはおびただしい数の着信が_(本人SNS/親族提供)
《川崎ストーカー死体遺棄》「おばちゃん、ヒデが家の近くにいるから怖い。すぐに来て」20歳被害女性の親族が証言する白井秀征容疑者(27)の“あまりに執念深いストーカー行為”
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン