「数世代が一緒に暮らしていた時代なら、さして問題ではなかったのです。高齢化、核家族化の今は、家族はもちろん、地域が高齢者のペット飼育の支援体制を整えることが急務。介護とペットの各分野の専門家がもっと深い知識や情報を共有し、双方が連携してチームで高齢者や家族だけで解決できない問題に手を差し伸べられればと、体制作りを働きかけています」

 高齢や認知症になっても当たり前にペットと暮らし、愛情や意欲あふれる生活が維持できれば理想的だ。

「そのためにも飼う側がルールを知り、守ることも大切。以下は犬・猫の場合です。

●しつけ
トイレ、噛む・吠えるの抑制、飼い主に従うなど、基本的なことは一緒に暮らし始めたら必ずしつけて。初めてなら、トレーナーなどに教えてもらうのがおすすめ。

 しつけられていないと散歩先などでトラブルが起きやすく、また飼い主が通院、入院などで預けなければならない場合、選択肢が狭まります。新しい飼い主を探す際にも不利です。人と共生できる親しみやすい性格に育てることは、ペットを守ることにもなるのです。

●不妊・去勢手術
 不用意に動物の数が増えるのを防ぐためです。飼い主が見つからなければ、殺処分の可能性も。きちんと獣医にかかり、手術すれば、ペットの生殖器の病気を防ぐことにもなります。

●鑑札・ワクチン接種
 ペットを飼ったら居住地の自治体に届け出て登録します。そこでもらえる鑑札(飼い主を特定する証票)を首輪などにつけておけば災害時などに迷子になっても飼い主のもとに帰れる可能性が大。

 犬の狂犬病ワクチンは年1回の接種を。鑑札と注射済票の装着は法律で義務づけられ、ペットホテルなどは、注射済票、鑑札がないと利用できない場合が多いです」

※女性セブン2018年2月8日号

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