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理事選直前の暴行発覚、大砂嵐、セクハラ行司をめぐる思惑

横綱休場も騒動でかすんだ(共同通信社)

 八角理事長(元横綱・北勝海)を中心とした日本相撲協会執行部と貴乃花親方、両陣営の対立が先鋭化し、2月2日の理事選を前に、情勢はいよいよ混沌を極めている。

 日馬富士の師匠で暴行事件の責任を取って理事を辞任した伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)は、返り咲きを狙っての立候補を断念。初場所9日目(22日)に行なわれた伊勢ヶ濱一門会では、前回落選した高島親方(元関脇・高望山)を一門の候補に立てることが決まった。

 二所ノ関一門、高砂一門などでも調整が進められる中、24日に突然、表沙汰になったのが春日野部屋の“奇妙なスキャンダル情報”だった。

 同部屋に所属していた力士が弟弟子を殴って傷害罪で起訴され、有罪判決を受けていたことが明らかになったのだ。2人はすでに廃業している。

「ただ、おかしいのは暴行があったのは4年も前の2014年。有罪判決は2016年に確定しているのです。それを“公表していなかったことがわかった”という報道なのです。正直、『なぜ今?』という疑問は拭えない」(後援会関係者)

 部屋の師匠である春日野親方(元関脇・栃乃和歌)は現職理事にして広報部長。暴行事件に関する協会の調査に協力しない貴乃花親方を厳しく批判してきた。

「それだけに、貴乃花親方に近い筋で、2014年当時の協会内部の情報に精通した人間が、メディアに話を流したのではないかとみられている。第一報は出羽海一門の一門会の前々日だった。春日野親方を理事候補に立てることが決まる直前に、この“スキャンダル情報”が出た。あまりにタイミングがよすぎる。スクープしたのも“親貴乃花”といわれる共同通信だしね」(同前)

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