春日野部屋の“傷害事件”が報じられる前々日に発覚した十両・大砂嵐の無免許運転に関しても憶測が飛び交っている。
「大砂嵐の所属する大嶽部屋は貴乃花一門。大嶽親方(元十両・大竜)は評議員会での発言権を持つ親方の1人。仮に評議員会で、貴乃花親方の“当選無効”が議論されるような展開になった時、必ず反論するはず。執行部サイドが理事選直前に大砂嵐の件を表沙汰にしたのは、それを見据えた牽制ではないか。
不可解なタイミングで貴乃花一門の部屋の力士の醜聞が出たと思ったら、今度は執行部側の理事の部屋のスキャンダルが出る。場所前に明らかになったセクハラ問題の立行司・式守伊之助にしても、白鵬の仕切る宮城野部屋の所属。すべて“何かウラがある”という臭いしかしない」(ベテラン記者)
角界全面闘争は最後の最後まで、何が起きるか当事者さえもわからない状況のまま「運命の2月2日」を迎える──。
※週刊ポスト2018年2月9日号