和夫:軽ではないけど、メルセデス生まれの超コンパクトカー、スマートフォーツー(2人乗り)もいい。小回りの利くキビキビした走りで、近所の買い物向きかと思ったら、意外に長距離も行ける。八ヶ岳までスキーに行ったけど、リアエンジンで坂道も苦にせず、アウトドアでも使える意外性も持っています。また月々1万円以下のローンプランもあり、買いやすい。
草一:コスパで考えると、日本は世界的に軽油が安いから、クリーンディーゼルが売りのマツダCX-3などもオススメですね。あるいはシニアにこそ、今ひそかにブームのマニュアル車ということで、ホンダのシビックタイプRなども挙げておきたい。
和夫:クルマは自由な移動手段ですが、それを最大限に活かすためには、まず安全最優先(セーフティ・ファースト)。それも自分中心ではなく、周囲の安全を考えれば、最後は自分に返ってきます。
社会がもっと活性化するためにも、60代以上の方にぜひクルマに乗って自由に移動してほしいですね。
●清水草一(しみず・そういち):1962年生まれ。慶応大学卒。編集者を経てフリーライターに。無類のフェラーリ好きとして知られ、通算11台のフェラーリを乗り継いできた。著書も多数。
●清水和夫(しみず・かずお):1954年生まれ。武蔵工業大学卒。1981年からプロレースドライバーとして活躍し、1988年にジャーナリスト活動開始。内閣府自動走行システム推進委員ほか政府の委員も多く務める。
※週刊ポスト2018年2月9日号