ライフ

レースクイーン廃止 誰が彼女たちから夢と仕事を奪うのか

レースクイーン廃止は誰のため?(AFP=時事)

「女性蔑視」を理由にF1でグリッドガールが廃止されることになった。ネットでは「レースクイーン廃止かよ」と大きな話題になっている。それに対し、港区女子でコラムニストの吉川リサコ氏は燃えている。「なぜ、彼女たちは憧れだった仕事を奪われなければいけないのか」──吉川氏が“チヤホヤされる女子”の立場から綴る。

 * * *
「レースクイーン廃止」というキーワードがネットで大賑わいだ。F1のグリッドガールと一般的にイメージされるレースクイーンは違うものだが、とにかく、F1の発表では「現代の社会規範とかけ離れている」とのことだった。要は「女性蔑視だ」というのである。いや、そういう主張をする人たちに屈したというべきか、阿ったというべきか。

 私の友人にもレースクイーンやラウンドガール、グラビアモデルや読者モデルをする子が何人かいる。セクシー女優もそうだが、そんな彼女たちの職種において、やりたくない人が無理矢理やらされているなら問題であるものの、そうでない場合、外野が「女性軽視!」「女性を売るな!」と騒ぎ立てるのは意味がよくわからない。

 レースクイーンやモデルをしている子たちのほとんどが、夢の実現のため、チャンスと捉え、あるいはその仕事に憧れてやっている人だろう。容姿端麗なだけではなく、それに自分を磨く努力を重ね、自分に投資し、その職種についている。「レースクイーン廃止」は、そんな女性たちから職も夢もチャンスを奪うことになるかもしれない。誰得なの?

 私たち港区女子も「金持ちの男に媚びるだけの女たち」という目で見られることがある。港区女子のような男にチヤホヤされる女性を批判するのは、チヤホヤされないでハンカチを加えてキーキーしている女性たちであることがほとんどだと感じている。レースクイーンを廃止したい人たちは、きっと港区女子も消えろと言うに違いない。

「そんなタカリ女がいるから、女性の立場が下がる。男がつけあがる」と言われることもしばしばある。そういうことをいうのに限ってモテない女子だったりして、「私はそんな安っぽい女になりたいとは思わない!」と鼻息を荒くしている。

関連記事

トピックス

各地でクマの被害が相次いでいる(秋田県上小阿仁村の住居で発見されたクマのおぞましい足跡「全自動さじなげ委員会」提供/PIXTA)
「飼い犬もズタズタに」「車に爪あとがベタベタと…」空腹グマがまたも殺人、遺体から浮かび上がった“激しい殺意”と数日前の“事故の前兆”《岩手県・クマ被害》
NEWSポストセブン
チャリティーバザーを訪問された秋篠宮家・次女の佳子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《4年会えていない姉への思いも?》佳子さま、8年前に小室眞子さんが着用した“お下がり”ワンピで登場 民族衣装のようなデザインにパールをプラスしてエレガントに
NEWSポストセブン
「秋の園遊会」でペールブルーを選ばれた皇后雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《洋装スタイルで魅せた》皇后雅子さま、秋の園遊会でペールブルーのセットアップをお召しに 寒色でもくすみカラーで秋らしさを感じさせるコーデ
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。千葉のビジネス専門学校へ入学しようと考えていたという
「『彼女がめっちゃ泣いていた』と相談を…」“背が低くておとなしい”浅香真美容疑者(32)と“ハンサムな弟”バダルさん(21)の「破局トラブル」とは《刺されたネパール人の兄が証言》
約2時間30分のインタビューで語り尽くした西岡さん
フジテレビ倍率2500倍、マンション購入6.2億円…異色の経歴を持つ元アナ西岡孝洋が明かす「フジテレビの看板を下ろしたかった」本当のワケ
NEWSポストセブン
11歳年上の交際相手に殺害されたとされるチャンタール・バダルさん(21)。アルバイトをしながら日本語を学んでいた
「ホテルで胸を…」11歳年上の交際相手女性・浅香真美容疑者(32)に殺害されたバダルさん(21)の“魅力的な素顔”を兄が告白【千葉・ネパール人殺害】
佳子さまの“着帽なし”の装いが物議を醸している(写真/共同通信社)
「マナーとして大丈夫なのか」と心配の声も…佳子さま“脱帽ファッション”に込められた「姉の眞子さんから受け継ぐ」日本の伝統文化への思い
週刊ポスト
「秋の園遊会」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA)
《秋の園遊会》 赤色&花の飾りで“仲良し”コーデ 愛子さまは上品なきれいめスタイル、佳子さまはガーリーなデザイン
NEWSポストセブン
医師がおすすめ!ウイルスなどの感染症対策に大切なこととは…?(写真はイメージです)
感染予防の新常識は「のどを制するものが冬を制する」 風邪の季節に注意すべき“のど乾燥スパイラル”とは?
NEWSポストセブン
(写真/アフロ)
《155億円はどこに》ルーブル美術館強盗事件、侵入から逃走まで7分間の「驚きの手口」 盗まれた品は「二度と表世界には戻ってこない」、蒐集家が発注の可能性も 
女性セブン
真美子さんが“奥様会”の写真に登場するたびに話題に(Instagram /時事通信フォト)
《ピチピチTシャツをデニムジャケットで覆って》大谷翔平の妻・真美子さん「奥様会」での活動を支える“元モデル先輩ママ” 横並びで笑顔を見せて
NEWSポストセブン
クマによる被害が相次いでいる(左・イメージマート)
《男女4人死傷の“秋田殺人グマ”》被害者には「顔に大きく爪で抉られた痕跡」、「クラクションを鳴らしたら軽トラに突進」目撃者男性を襲った恐怖の一幕
NEWSポストセブン