国内

看護師・職員を見てブラック病院を見分ける4つのポイント

看護師・職員でブラック病院を見分ける方法(写真/アフロ)

 過労医師が働き続ける“ブラック病院”。そんな病院にはかかりたくないが、見分けるチェックポイントがある。

◆話しかけても看護師が止まってくれない

 看護師は病院の実態を映す「鏡」だ。

「看護師が常に慌ただしく、患者が声をかけても立ち止まって話してくれない病院は要注意。看護師の数が足りず、緊急時に手が回らない可能性があります。患者が話しかけたいそぶりをしても看護師が話しかけてこないことも、患者を見ていない証拠です」(NPO医療制度研究会副理事長の本田宏医師)

◆看護師の髪がボサボサ

 看護師は基本的に華美な化粧は禁止される。医師でジャーナリストの森田豊さんは、「チェックすべきは髪です」と指摘する。

「ボサボサで長い髪の看護師がいる病院は注意すべきです。衛生面でも気配りが足りないし、髪を結う余裕がないほど忙しいと推察できます」

◆ナースステーションが静か

 看護師の余裕のなさはナースステーションにも表れる。

「基本的に看護師は明るく親切ですが、どうしても疲れると笑顔が少なくなりナースステーションが静かになる。実際に過酷労働で知られる某大学病院の看護師はみんな静かで顔色が悪い。患者は無駄話でも聞いてほしいのに、疲れ果てた看護師は上の空というのはブラック病院によくあるパターンです」(森田さん)

◆食事、掃除、事務などを外部に委託している

 本田さんは、最近の病院に「経営の論理」がはびこることに危機感を抱く。

「今の病院経営者は人件費削減を掲げて、事務、給食、掃除などを外部委託するケースが多い。本来、病院はチーム医療であらゆる部門が一体となって患者を見守るべきです。例えば、外来待合室は目の前で患者が倒れたり苦しんだりすることがあり、その緊急対応を担っている。ところがある病院では、外来受付を外部委託しているため、そういった対応が迅速にできない。患者にとって不幸なことです」(本田さん)

 規模が大きく、有名な病院が安全とは限らない。名前だけで判断せず、このチェックリストを活用し、命は自らの力で守ろう。

※女性セブン2018年2月15日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン