鵠祥堂の代表・齋藤受刑者(右)と役員・青木被告が共謀した(Xより)
2023年に東京都足立区の寺院「源証寺」の住職(当時70)を殺害したなどとして罪に問われていた、墓石販売会社「鵠祥堂」役員・青木淳子被告(66)。今年1月から開かれた初公判では無罪を主張していた同被告だが、東京地裁は1月30日、懲役25年を言い渡した。
同事件をめぐっては「鵠祥堂」代表の齋藤竜太受刑者(52)が2024年11月、同じく住職の殺人容疑で先んじて懲役25年判決を受けていた。青木淳子被告は齋藤受刑者と不倫関係にあり、裁判官は今回「住職男性に対する怨恨や、社長に対する愛情などから犯行に及んだ」などと結論づけている。
公判では無罪を主張していた青木被告。傍聴人を驚かせたのは、被告が“あえて”明らかにした齋藤受刑者との赤裸々な男女関係だった——。【前後編の前編】
全国紙社会部記者が事件の概要を解説する。
「青木被告は2023年7月、『鵠祥堂』代表の齋藤竜太受刑者とともに『源証寺』の納骨堂に侵入。また練炭28個を持ち込んで一酸化炭素を充満させ、住職を一酸化炭素中毒で死亡させた罪に問われていました。
『鵠祥堂』は『源証寺』近くの霊園の開発に関わっていた。しかし、住職が霊園のお墓の販売方針を変えたことで『鵠祥堂』と対立。さらにその後、青木被告は寺院側から“出入り禁止”を伝えられていたといい、そうしたトラブルが事件に発展したようです」
公判では、青木被告が齋藤受刑者と愛人関係にあったことも明かされた。裁判を傍聴したライターが語る。
「離婚歴があり独身であった青木被告は2019年9月に仕事を通じて齋藤受刑者と出会い、2020年に『鵠祥堂』へ転職。程なくして2人は男女の仲に発展したと言います。転職後、青木被告は主に齋藤受刑者の秘書業務を担っていた。
後に『源証寺』住職とトラブルになった青木被告が寺院への出入りを禁止されると、齋藤受刑者がお詫びのために住職に土下座したこともあったといいます。検察の論告では『青木被告自身、齋藤社長を喜ばせる、愛する社長のために住職への仕返しをした』と述べられる場面もありました」
齋藤受刑者には2024年11月、「住職に対する強い殺意があった」と認定され、懲役25年の判決が下って確定している。一方、青木被告は公判で無罪を主張していた。裁判を傍聴したライターが語る。
「検察側は、齋藤受刑者の証言や防犯カメラの映像から、青木被告も齋藤被告と共謀して犯行に及んだことを指摘しました。一方、弁護側は齋藤受刑者の供述の不自然さやカメラ映像の不鮮明さなどを指摘し、青木被告の無罪を主張。青木被告も、殺害への関与を否定していました」
