一方、吉野家に遅れること2016年。外食産業の雄であるすき家がちょい飲み需要取り込みの実験を開始した。その名も「呑みすき」。まだ実験中のため、ほとんどお目にかからないかも知れない。品川から至近にある高輪三丁目店や三田店を覗いてみた。
三田店は店舗の2階スペースを呑みすきとして設定。訪問時は女性客の姿も見られた。2階ということで人目に触れないからかも知れない。また同店舗2階には喫煙スペースも完備されており、アルコール飲料だけでなく、喫煙する人にも選ばれる店舗のひとつだろう。
呑みすきで特筆すべきメニューが、バッファローチキン(5本220円)。フライヤー設置のすき家ならではの商品。単体でも揚げたてで美味しい。ますますビールが進む味わいである。ひとつのサイズが小さいので、一人で10本注文しても大丈夫と思われる。枝豆(1皿150円)は冷たかったが、牛すじ煮込み(1皿300円)は温かく美味しい仕上がり。
実験中ということで、店舗により提供しているアルコール類は異なる。また余談であるが三田店は2階で呑みすきを展開している関係上か、スタッフの人員によっては「2階お休み」という日もあった。
高輪3丁目店は、1階で呑みすきを展開している。通常店舗と共有して展開しているため、キッチンから温かい料理が運ばれてくる。
こちらの店舗では、家族連れだけでなく女性一人客の姿も見られた。飲みだけでなく食事のメニューも多いため、食事メインとしての使われ方も多いと見受けられる。同店舗は駅前立地ではないため、会社員が帰りに寄ってというよりは、目的を持って訪れる店舗という位置付けだ。