──話は尽きないですが、それぞれ「No.1ヒロイン」を挙げていただけますか。
池田:僕は円谷プロにも深く関わってきたけど、ここはあえて『キカイダー01』(1973~1974年、テレビ朝日系)のビジンダーこと志穂美悦子さんかな。実は「ビジンダーファンクラブ」も作っていたから(笑い)。
なべ:ブラウスの第3ボタンを外すと自爆するという仕掛けもドキドキさせられました。
池田:まだ新人だから演技うんぬんではないけど、女優の光というのを彼女に見ました。
なべ:さて僕は……ものすごく迷いますが、ここは東宝特撮から水野久美さん。宇宙人になったり、南海の娘になったりと、演じたキャラクターは数多いですが、やはり『マタンゴ』(1963年、東宝)でしょうか。映画女優のオーラがものすごい。ハリウッドに行っても通用したんじゃないかと思います。
池田:映画でキノコに侵食されても、彼女だけ綺麗なんですから。
●いけだ・のりあき/1955年1月14日生まれ。大学在学中から同人集団「怪獣倶楽部」に参加。以降、ライター、編集者、プロデューサーとして特撮に深く関わる。AH!ブレインズ所属。
●なべやかん/1970年8月22日生まれ。俳優・なべおさみの長男。お笑い芸人として活動する傍ら、パワーリフティング選手や映画グッズコレクターとしても有名。
■取材・文/石田伸也
※週刊ポスト2018年2月16・23日号