コーチであるブライアン・オーサー氏(56才)はそんな羽生を見かねて、雑誌のインタビューでこう語っている。
「劇場に行くのもいいし、もっと人生を楽しんでほしいと思うんです。休みらしい休みを取ったこともないかなと思うので、もっと冒険を追求するかたちで人生を生きてほしい」
前出のスポーツ紙記者が補足する。
「オーサーコーチは、“ユヅルは五輪に集中しすぎている。結果も大事だが、たまには楽しんでほしい”とも発言しています。世界の名選手を育てた彼としては、スケートの表現力を高めるためにも友人と思い切り遊んだり、恋愛を経験して成長することも必要だと考えているんです」
2015年7月のテレビ番組のインタビューで羽生は「ぼくは結婚したいです。25、26才で結婚したい」と語っていた。しかし、そんな「幸せ」も捨て去ってきたのかもしれない。
「かつて一流アスリートの女性とつきあっていましたが、選手として大事な時期だったため、周囲の反対もあり破局したこともありました」(羽生の知人)
羽生には“フィアンセ”と噂された同級生・A子さんの存在もあった。
「高校の同級生で羽生のことを“ゆづる”と呼んでいたのは彼女だけでした。高校卒業後も連絡を取り合い、カナダにいる羽生からA子さんにLINEで弱音を吐くメッセージも入りました。羽生はA子さんのことをお母さんに何度も真剣に話したことがあるそうですが、結局はうまくいかなかった。連覇に集中するため、仕方のないことだったんでしょう」(前出・羽生の知人)
多くのものを代償にして手に入れた「絶対王者」の称号。優勝した当日の会見で4年後の北京五輪について問われた羽生は明言を避けつつ、こうつぶやいた。
「3連覇は史上初になるのかな」
北京五輪では、幸せを捨てずに成し遂げた「史上初」に喜ぶ羽生の姿が見たい。
撮影/雑誌協会代表取材
※女性セブン2018年3月8日号