ライフ

【著者に訊け】黒野伸一氏 『国会議員基礎テスト』

『国会議員基礎テスト』の著者・黒野伸一氏

【著者に訊け】黒野伸一氏/『国会議員基礎テスト』/小学館/1600円+税

 酒場での何気ない会話が物語を生む。そんなことが作家・黒野伸一氏の日常には、本当に起きるらしい。

「ある時、担当編集者と飲んでいたら例の号泣県議の話になって、『国会議員にも適性試験を受けさせた方がいいよね』みたいなことを私がポロッと言ったのが、盛り上がったんです」

 その名も『国会議員基礎テスト』は、とある番組が現役議員に課した抜き打ち試験が反響を呼び、ついには〈国会議員基礎テスト法〉の立法化に動き出す顛末を、栃木県X区選出のイケメン三世議員〈黒部優太郎〉と、元キャリア官僚の政策秘書〈橋本繁〉、さらに就職先が産地偽装問題で傾き、地元栃木で私設秘書の職を得た〈杉本真菜〉の視点で描く。

 実はこのテスト、元々は優太郎の無知を暴き、自分が後釜に座ろうとした橋本の策略だった。しかし橋本が信念を貫き、人だけはいい優太郎も世間の荒波に揉まれる時、世のため人のためを本当に考える政治が、朧げながらも姿を現わす。

〈問一 政治とはなにか〉と、本書はそんな問いかけで始まる。第一章「基礎編」から終章「実践編」まで、Q&A形式で差し挟まれる基礎知識や蘊蓄が、ドラマと並行して読める趣向だ。

関連記事

トピックス

店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
岡田監督
【記事から消えた「お~ん」】阪神・岡田監督が囲み取材再開も、記者の“録音自粛”で「そらそうよ」や関西弁など各紙共通の表現が消滅
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト