国立社会保障・人口問題研究所の「社会支出の国際比較(対国民所得比)」によれば、医療、介護、子育てなど社会保障分野への支出は日本の30.8%に対しスウェーデン43.6%、フランス45.5%と段違いだ。
世界有数の高福祉国家と、増税しても社会福祉に回さない日本を比べるのは前提から無理があるのである。
さらにいえば、フランスでは旅客輸送、外食サービス、食料品、医薬品など様々な商品に軽減税率が適用されている。ほぼすべての商品に一律課税する日本とは、やはり同列で比較できないはずだ。
※週刊ポスト2018年3月16日号