国際情報

高須院長 南北首脳会談に不快感「今こそ日本は警戒すべき」

南北首脳会談に懐疑的な高須院長

 高須クリニックの高須克弥院長が世の中の様々な話題に対して、思うままに提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、11年ぶりの開催が決まった韓国と北朝鮮の南北首脳会談について意見をうかがいました。

 * * *
──韓国の文在寅大統領の特使として北朝鮮を訪問した鄭義溶国家安保室長が、金正恩労働党委員長と会談を行いました。その結果、鄭氏は4月末に南北首脳会談を行うことで合意したと発表。実現すれば11年ぶり3回目の南北首脳会談で、文在寅大統領と金正恩委員長にとっては、それぞれ初めてとなります。

高須:北朝鮮の暴走を食い止めるために韓国が動いていると見ることができるのはもちろんなんだけど、ここ最近の韓国の動きを考慮すると、そうは思えないというのが本音だね。正直、不快感を抱いたよ。

 今の韓国の文在寅政権は、アメリカや日本ではなく、北朝鮮を重視しているわけだし、むしろ南北会談で北との連携を強固にして、日米と対立しようとしているのではないかとさえ思えてくる。まあ、普通に考えればそんなことはありえないんだけど、“万が一”がありそうな気がするというのが怖い。なんというか、国際的な常識がまったく通用しない国なんだから。北も南も。

──金正恩は南北の対話が続く限りは、ミサイル実験をしないとの意向を明らかにしているとも報じられています。

高須:それが本当なら一歩前進だ。でも、今までどれだけ騙されてきたことか。それは、北朝鮮だけではなく、韓国だって同じことだよ。政府同士の合意を一方的に反故にしてしまう韓国を信用しろというのは無理な話だ。それに韓国と北朝鮮の仲だって当てにならない。そもそも南北は、これまでずっと騙し合ってきたんだから、ここで急に仲良くなるということ自体がおかしいんだよ。

 では、どうして南北会談が実現するのか。それは南北の利害が一致しているということだろうね。じゃあ、その利害とは何か。そのひとつとして考えられるのが、「共通の敵」がいるということだよ。その敵とはつまり日本だ。もちろん北朝鮮にとってはアメリカも敵だけど、韓国にとってはそうではない。でも、日本が南北にとっての敵になっているのは事実だからね。なかなか恐ろしい話だと思うよ。

 そもそも、北朝鮮としては、アメリカとの対話を有利に進めたいという意図があって、韓国を利用しているわけだ。今回の会談もまさにそれ。一方、文在寅政権は日本を敵国に設定して、北朝鮮と仲良くすることで、韓国民からの支持を得たいという目的がある。その点で利害が一致したから、南北が手を結んだということ。結局、北も南も世界の平和なんかまったく考えていない。自分の国のことしか考えていないんだよ。日本とアメリカは、北による核攻撃という最悪のシナリオを回避すべく奔走しているというのにね。なんだか悲しくなってくるよ。

──トランプ大統領は南北会談について、ツイッターで「We will see what happens!」とつぶやきました。つまり、「何が起きるか見ておこう」と。

関連記事

トピックス

事件に巻き込まれた竹内朋香さん(27)の夫が取材に思いを明かした
【独自】「死んだら終わりなんだよ!」「妻が殺される理由なんてない」“両手ナイフ男”に襲われたガールズバー店長・竹内朋香さんの夫が怒りの告白「容疑者と飲んだこともあるよ」
NEWSポストセブン
4月は甲斐拓也(左)を評価していた阿部慎之助監督だが…
《巨人・阿部監督を悩ませる正捕手問題》15億円で獲得した甲斐拓也の出番減少、投手陣は相次いで他の捕手への絶賛 達川光男氏は「甲斐は繊細なんですよね」と現状分析
週刊ポスト
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《左耳に2つのピアスが》地元メディアが「真美子さん」のディープフェイク映像を公開、大谷は「妻の露出に気を使う」スタンス…関係者は「驚きました」
NEWSポストセブン
防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
「服のはだけた女性がビクビクと痙攣して…」防犯カメラが捉えた“両手ナイフ男”の逮捕劇と、〈浜松一飲めるガールズバー〉から失われた日常【浜松市ガールズバー店員刺殺】
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト