この職員は「この日は上司から、雨になったら、人工降雪機を作動して、冷気を吹き込み、雪にするように、との指示を受けていた」と明らかにした。
同部幹部はこの日、雨が降ると、「良いことも悪いことも、すべて水に流される」という言い伝えがあることから、雨の場合は人工降雪機によって冷気を循環させて、吉瑞である雪に変えようと計画。案の定、その日は朝から雨だったことから、急いで人工降雪機を作動させたというのだ。
習氏の再選は天が寿いだのではなく、ゴマすりの部下が寿いのだ。日本の今流でいうと、同省は習氏の気持ちを「忖度した」とでもいえそうだ。
ところで、「(この日)習主席が再選されたことを知っていたか」との同紙に質問に、職員は「いいえ、昨日の夜から気象観測に忙しくて、ニュースはみていない」と答えたという。末端の職員は何も知らされずに、あくせく働き、良いところはすべて上が取ってしまうという典型的な中国官僚の習性ともいえるだろう。