Aは春場所が開催される大阪が地元の三段目力士で、部屋の熱心なファンには“イケメン”として人気だった。一方、廃業に追い込まれた被害者の元力士・Bは、引退当時の番付が三段目。入門4年目でAより1つ年下になる。峰崎部屋の関係者が明かす。
「AはBに対し、“付け人としての仕事がなってない”などと言っては、平手打ちを浴びせたり、蹴り倒した後に馬乗りになって顔を拳で殴ったりしていた。元日馬富士の暴行事件が発覚した昨年11月以降も複数回、暴行があった。Bは初場所の直前に部屋から姿を消していますが、“仕事ができない”とAに咎められて掌底を食らったのが引き金になったといいます」
その後、郷里に戻ったBが父親に経緯を明かし、発覚に至る。
「Aは親方らによる聞き取りに対して暴行の事実を認め、Bは危機管理委員会による聴取で復帰の可能性があるようなニュアンスの説明を受けたといいますが、結果的には、“前例がない”ということで認められなかった。Bとしては、現役を続けていた時は、親方や後援会、両親らに状況を話すと、報復でイジメが酷くなるのを恐れて相談できなかったのではないか。幕下以下の力士は大部屋で一緒に生活していて逃げ場もないから、一人で悩んでしまったのだろう」(同前)
◆「初めて聞きました」
だが、直撃取材に対し、Aは問題の存在すら認めなかった。