「金正恩はこれまで圧力を掛け続けてきた日本に対して、不信感以上の“恨み辛み”に近い感情を抱いている。中国やアメリカと違い、北から首脳会談で譲歩はしないでしょう」
だからといって日本から北朝鮮に安易に歩み寄るべきではないが、気になるのは国際社会の変化だ。
「金正恩のシナリオ通りにことが運べば、北朝鮮について話し合う関係国のなかで日本だけが除け者にされてしまう。それどころか、これまでの圧力が“危険なブーメラン”として安倍首相に返ってくる可能性も出てきてしまった」(同前)
さて、19時からのショーでは、日本のヒット曲『それが大事』(大事MANブラザーズバンド)の中国語バージョンが歌われた。日朝関係にとって“大事”な局面であることは間違いない。
※週刊ポスト2018年4月13日号