「昔の外国人は“やられたらやり返す”という米国のスタイルを持ち込んでいるうえに、日本の野球を見下していたので、すぐに手を出す荒っぽい選手が多かった。最近は成績より性格面を重視し、先に手を出せば解雇や罰金という項目を契約書に入れている球団もあるようです」(スポーツ紙デスク)
ルールの変更も影響している。選手のケガ防止を目的に2016年に導入された「コリジョンルール」によって危険なクロスプレーが激減した。
また、「頭部への危険球」が一発退場となり、「ビデオ判定」の導入でクロスプレーのミスジャッジがなくなった。協議後に判定が覆ることに釈然としない選手は多いものの、その頃にはすでにクールダウンしているため乱闘に発展しない。
暴力は許されるものではないが、そうしたルール変更によっても“プロ野球の華”は摘まれてしまったのだ。
※週刊ポスト2018年4月13日号