見れば、わずか1週間で、床が見えないほどのゴミ屋敷に。さすがにブチ切れました。殺されてもいい覚悟で、「私はあなたのママではないし、奴隷でもないので、今後、あなたの世話は一切しませんから!!」そう宣言したんです。そして、本当に家事を一切放棄しました。すると案の定、キレて暴力を振るってきたので、私は逃げることにしました。息子の家や北海道に嫁いだ娘の家を渡り歩き、ちょっとした“バカンス”を満喫。1か月ほどブラブラした後、荷物を取りに家に帰ると、意外にも、家はそれほど汚れていません。夫は家にいたので、殴ってくるかと思いましたが、「おかえり」なんて、殊勝な一言。どうやら、さすがにひとりで家事をがんばり、私の苦労を少し理解したようでした。
それからは、家にしばらくいることにしました。それまで、私が出かけようが何をしようが興味がなかったくせに、最近では「どこに行くんだ?」と聞いてくるように。先日はウオーキングに行こうとすると、「おれも行こうかな」なんて…。
ずっと憎んできた夫ですが、こうして長い時間を過ごしてこられたのも、何かの縁なのかな…と思い、今では前より、お互いに寄り添うような気持ちが生まれてきたように思います。
※女性セブン2018年4月12日号