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里崎智也氏が語る乱闘の流儀「殴った相手には謝らない」

WBCでは正捕手として世界一になった里崎智也氏

  2007年7月17日、千葉マリンでのロッテ―オリックス戦。オリックスのタフィー・ローズが内角高めに激昂。ロッテ捕手の里崎智也を両手で突き飛ばして馬乗りに。両軍が入り乱れての大乱闘となった。3人が退場処分。ローズはこれが11度目の退場だった。里崎氏が、乱闘を振り返った。

 この試合は、内角球に怒ったローズの英語の意味がわからず、日本語で「文句があるのか」と言ったら、いきなり殴りかかってきたんです。強烈なパンチのように見えますが、胸を押されて倒されただけでした。すぐにもみくちゃになって、気がついたらユニフォームが破れていた。メッシュだからすぐに破れちゃうんですよね(笑い)。

 乱闘の翌日は、球場全体がピリピリします。でも、そんな雰囲気をつくっているのはお互いのファン同士で、選手は尾を引くことはありません。だから、殴った相手に謝らないし、気にして厳しいコースを攻めないということもない。むしろ、相手の嫌がるコースをしつこく投げることが多い。それが勝負の世界です。

 選手にとって一番のモチベーションは、乱闘ではなく試合に勝つことなんです。

●さとざき・ともや/帝京大では3番を打ち、通算12本塁打。1998年ドラフト2位でロッテ入団。ベストナイン、Gグラブ各2回。WBCでは正捕手として世界一に貢献。

※週刊ポスト2018年4月13日号

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