魚にも肉にも野菜にも、寄生虫による食中毒の恐れがあるが、だからといって食べてはならないというわけではない。適切に調理をすればいいだけだ。寄生虫を殺すには、原則として熱を加えてから食べることだ。
「加熱する場合は、煮るのが一番ですね。焼いたり炒めたり、また炙ったりしただけの場合にはムラができたり、中までしっかり火が通らないこともあるからです」(同前)
とはいえ魚の場合、やっぱり刺身用の魚を煮付けで食べるのはもったいない。
「自宅で冷凍した上で食べれば間違いないですが、そもそもしっかりした魚屋や寿司屋なら、職人がアニサキスなどがいるかどうかをしっかり目で確認しながら刺身にしている。そこで見つけさえすればピンセットなどで取り除くだけであとは問題ありません」(同前)
寄生虫がいるのは、ある意味では鮮度のいい証拠。注意さえしていれば過剰に不安がることはない。
※週刊ポスト2018年6月8日号