自宅の家具はアールデコ調で、いつも買う花はカサブランカ。そんなうちからバスローブで出てくるんですね。本人は、「どっちにしても衣装に着替えるんだからバスローブでいい」「蒸れるのが嫌だ」などと語っていたが、バスローブ出勤は、石原裕次郎、渡哲也の習慣を見習ったらしい。バスローブも「いただくんですよ」という。贈り物にバスローブ!? 誰から!? なんだかよくわからないが、この浮世離れした感覚こそが、「私生活を知りたい」という世間の欲求を呼び起こすもの。ひいてはひろしの幸せの源なのだ。
ちなみに筆者は、今から30年以上前、ひろしと仕事をしたことがあるが、当時から体形が変わっていないのも、甘党でスタッフみんなに甘いものを差し入れるというのも本当の話。映画スターの伝統を受け継ぐ男、ひろし。幸せな浮世離れ人生を歩み続けてもらいたいものだ。