ただ、プロアマ出場はプロに8万~10万円ほどの報酬が発生する“仕事”だ。スポンサーに対するサービスを果たした上で、本戦に向けた練習をできるのであれば、プロにとってのメリットも大きいといえる。
また、プロがこんな“役得”に恵まれることもある。
「サービス精神旺盛な古閑美保は、かつて同組で回った競技者に気に入られて、スポンサー契約を手に入れた。また、結婚に発展するケースもある。東尾理子と石田純一の出会いもプロアマだった。スポンサーの御曹司と結婚した美人プロもいた。プロアマが縁で、所属契約やCMにありつくケースもある」(ゴルフ誌記者)
一方で、あるベテランプロはスケジュール面での改善点を指摘した。
「プロアマは、大会が終わった月曜日に、最終日のピン位置でやるほうがいい。高額賞金がかかった試合のために、関係者が丹精込めてコース状態を仕上げているのに、前日のプロアマ戦でアマチュアがザクッと芝をえぐる。グリーンにスパイク跡やボールマークをつける。そうなると、トーナメントのスコアにも影響が出てきかねない」
別のシニアプロは、「昔の話ですが、普段から高額な賭けゴルフをやっている人なのか、プロアマ中に賭けを持ち掛けられたこともありました。ガラの悪い感じの人も少なからずいて、どんな職業の人なのか心配になったこともあった」と悩みを吐露した。