二階堂:少年漫画ではありますが、『あおざくら』は若手の社会人にも読んでもらえたら嬉しいです。自分の“地盤”の作り方がわかるのではないかと思うのです。働くことでの連帯感とか、周りに助けを求められることの大切さ。頑張ろうと思ってもどうにもならない時にも、立ち直れないほどの心の折れ方は避けられると思います。濱瀉さんの本も、漫画のアシスタントに読ませたい! 自分にもグサグサ来ましたけどね(笑)。
◆対談は東京都調布市にある「くまざわ書店調布店」で行われた。調布は『あおざくら』主人公・近藤勇美の地元である。
【プロフィール】
●にかいどう・ひかる/学生時代から持ち込みを始め、『月刊コミックドラゴン』(富士見書房)にて第1回ドラゴン新人大賞に入賞したのち、2001年に『月刊ドラゴンジュニア』(同社)にて『無敵王トライゼノン ファイアー』でデビュー。作品に『Atomicネコカブッ』、『オイレンシュピーゲル(原作・冲方丁)』(ともに講談社)、『別にいやらしい意味じゃなくて一緒に住んでも構わないよマーガレット』(マッグガーデン)、『ヘブンズランナーアキラ』(小学館)。『週刊少年サンデー』(小学館)にて『あおざくら――防衛大学校物語』連載中。最新刊8巻が発売された。
●はまがた・よしふる/1982年生まれ。組織マネジメント・人材育成コンサルタント。防衛大学校卒業後、海上自衛隊幹部候補生学校を経てIT系ベンチャー企業に入社。防衛大時代に学んだ経験をもとにトップ営業マンに。独立後、チームマネジメント、仕事力アップ研修を行っている。最新刊『防衛大式 最強のメンタル』(青春出版社)が発売中。