「家族での1か月間は本当に濃密な時間でした」(撮影/田中智久)
梨花の夫・哲男(大泉洋)はぶっきらぼうだが心根の熱い静花の幼なじみで、静花への好意を隠しきれずにいる。一方、静花は妹に遠慮して、年上でおおらかな別の韓国人男性からの求婚を受け入れてしまう。2人の男性から熱烈にアプローチを受ける役どころだが、どちらの男性が、真木の好みなのか。
「私自身は、どちらもあんまりタイプじゃないですね(笑い)。でも、寡黙だけど家族のために焼肉店で黙々と働いて、みんなを包み込んでくれるようなアボジ(父)は、男らしくてカッコイイと思っています」
◆「姉妹の感情って難しいですね」
静花は家族のために一歩引いて、自身の感情を抑えるタイプの女性。だが、真木自身は4人きょうだいの長女で、兄と2人の弟に囲まれて育ったため、奔放な性格だという。共演する井上、桜庭との三姉妹の関係はどうだったのか。
「男兄弟だったら殴っちゃえば済むことも多いから(笑い)。姉妹の感情って特別で難しいなって思います。今回の撮影では、役柄上それほど仲のいい姉妹ではありませんでした。なので、現場で親友みたいに仲良くなってしまうと、それが映像に出てしまう。お互いにプロ意識を持って、適度な距離感を保って接していましたね」
撮影が続くなかで、出演者同士も作品同様に家族のような存在になり、食事をともにする機会も増えた。しかし、焼肉店が舞台だったため、こんな困ったこともあったという。