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香港返還21周年 若者の民主化離れでデモ参加者減少

香港も変わりつつある

 香港では7月1日、英国から中国に返還されて21周年となったのにあわせ、民主化を求めるデモが行われ、主催者発表で5万人が参加した。これは6万人以上が参加した昨年よりも減少。警察発表では9800人と1万人を割り込んでおり、香港の民主化運動の退潮傾向が浮き彫りになった。現地からジャーナリストの相馬勝氏がリポートする。

 * * *
「(中国共産党の)一党独裁を終わらせろ」「ケリー・ラム香港行政長官は即刻、辞任しろ」などとのシュプレヒコールが香港中心部の街頭にこだまする。

 そのなかには、ノーベル平和賞受賞者で、昨年、中国の刑務所に服役中に病死した劉暁波氏について「劉暁波の名誉回復を」というコールもあった。劉氏の夫人で、中国当局に軟禁されている劉霞さんに関して「劉霞さんをすぐに解放しろ」という声も聞かれた。

 しかし、デモ開始の1時間後には香港特有のゲリラ豪雨がデモ隊を襲い、参加者はずぶ濡れに。たまらずビルの中に入って雨宿りをするなど、まさに「水を差された」形となった。

 それを端的に現したのがデモ参加者数だ。これは雨のせいばかりでなく、中国当局の香港の民主派勢力への厳しい締め付けにも原因がある。

 香港返還の節目となる2017年7月1日の返還20周年記念式典には中国の最高指導者、習近平国家主席が出席。この日はちょうどケリー・ラム行政長官の就任記念式典も兼ねており、習氏がラム氏を抱擁するかのように祝福する姿も見られた。

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