スポーツ

最速119km“神ピッチング” 14歳女子の「甲子園への思い」

119kmの球を繰り出す


 島野さんが野球を始めたのは小学2年生の時。赤ちゃんの頃から、ふたりの兄の練習に連れられていた彼女が、自分もやりたいと思うのは自然の流れだった。

「野球って、チーム戦なんですけど、個人が1試合の中で活躍できる場がたくさんある。自分が一番しっくりきたポジションが、ピッチャーでした」

 女子の発育が早い小学生年代では、男子に混じって女子がレギュラーとして試合に出場することは珍しくない。しかし、女子に体格で追いつき、筋力で大きく上回る中学生年代に入ると、その数はぐっと少なくなる。まして、学校の部活動である軟式野球ではなく、硬式野球となればなおさらだろう。実際、大淀ボーイズで女子選手は彼女だけだ。

「男子の中に入って、3年間やれる自信はなくて、正直、もっと早くに落ちこぼれると思っていましたし、実際に逃げ出したいと思ったこともある」

 一時は女子野球のチームにも籍を置いた。しかし、女子だけの野球は彼女のレベルには物足りなかった。

「一日の練習量が女子と男子とではまるで違う。一日で男子との差が開いてしまう気がした。自分がここにおっていいのかなと思って、辞めました。本当は土曜日とかに女の子の友だちとカラオケに行ったりしたいんですけど、明日のピッチングへの影響を考えると、控えちゃいますね」

 男子選手を手玉にとる喜びはあるか──。そう問うと、島野さんはこの日一番の笑顔を見せた。

「マウンドではあんまり、男子とか女子とか、考えていないです。普通に目の前のバッターを抑えたいということだけですね」

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン