休日は韓流ファンの日本人と外国人で賑わう
これだけ多くのネパール人が住んでいれば様々な問題が起きるのでは?
「ネパール人と日本人、それ以外の国との間に特に問題はありませんが、ネパール人同士の派閥争いがあります。例えばあるネパール人が食品雑貨屋を開店して繁盛すると、別の人が目の前にお店を出して客の取り合いになり店同士が喧嘩になります」
外国人が日本で上手く生活する秘訣はある?
「まず外国人が日本のルールを守ることです。日本語や文化を学ぶことはもちろん、挨拶を大事にしたり約束を守ったりと、日本人から学ぶことは多い。
また、新宿区は外国人を大事にしてくれて、皆が仲良くなれるように努力しています。多くのネパール人は日本語の読み書きが出来ないので、区役所から送られてくる税金や保険の通知をわからずに捨ててしまい問題になっていました。私が担当者に少しだけでも英語表記をして欲しいと頼んだら、すぐに改善してくれました」
様々な外国文化が入り乱れるこの街で、地元の日本人たちはどのように外国人と接しているのだろうか。新大久保商店街の事務局長を務める武田一義さんに話を聞いてみる。
「これだけ様々な国籍の人が一つの街に住むという現象が起きているのは日本でも大久保くらいだと思います。新大久保商店街では、“みんなの街を良くしよう““商店街を盛り上げよう”をモットーに2か月に1度の割合で日本、韓国、ネパール、ベトナムの“4か国会議“を開いて情報の共有をしています。
この街に住む日本人はお年寄りが多く、外国人との接し方を知らない人が多い。外国人が勝手にゴミを捨てたり、深夜まで騒いだりと一つでも嫌なことがあると、その国が嫌いになってしまいます。まずは最低限のルールを守って挨拶を交わせば、自然と距離が近くなるはず」