◆公開しなくなる、公開をやめる基準とは?
それまでブログなどで子どもの写真を公開していた芸能人が、「◯歳になったので子どもの写真公開をやめる」という話を聞いたことがあるかもしれない。人によって基準は多少異なるが、多くは3歳から小学校入学くらいで公開しなくなる。一般ユーザーも含め、「小学生以上」が公開をやめる目安の一つとなっていることが多いようだ。
「赤ちゃんの頃はまだ顔ができあがっていないが、顔ができあがる年齢になったら公開しない」「プライバシーを気にする年齢になったら勝手に公開しない」など、リスクやセキュリティなどに配慮してやめるケースが多いのではないか。
子どもの成長を見てもらいたい気持ちはとてもよく分かる。しかし、個人情報を公開しすぎると誘拐やストーカーにつながるなど、子どもの身に思わぬ危険が及ぶ可能性がある。また、子どもの写真を幼児ポルノサイトに転載されてしまうなど、写真が悪用される「デジタル誘拐」の危険も残っている。
将来、子どもが自分の名前で検索した時に裸の写真が表示されたりすれば、恥ずかしい思いをすることになる。一度インターネット上に公開した情報は、拡散されてしまい自力では消せなくなる可能性がある。このように、子どもに不利益が及ぶような写真も公開すべきではないだろう。
このSNS時代、まったく写真を公開しないことはなかなか難しいかもしれない。しかし、子どもがある程度の年齢になったら公開しない、子どもの名前はネット上では公開しない、裸など本人が公開してほしくない写真は公開しない、友だち限定など公開範囲に気をつけるなどの配慮によって、不要なリスクはかなり防げるはずだ。