ジャーナリストの出井康博氏


〈・経営協力、補助業務。
 ・月収1000万~1500万ベトナムドン(約5万~7.5万円=筆者注)+手数料。
 ・簡単な仕事で、マーケティングは当方が担当。〉(※ベトナム語から翻訳。以下同)

 敢えて直接的な表現を避けながら、窃盗の実行役を募っているのだという。前出・事情通の在日ベトナム人が解説する。

「月収5万円は、本国の平均的なベトナム人の2倍以上です。しかも手数料まであるなんて、普通の仕事ではない。こうした投稿は、多くがベトナムからなされています。日本にいるベトナム人をスカウトし、指定した品物を盗ませるのが目的です」

 実行役が日本で盗んだ品物はベトナムへと運ばれる。人気の盗品は「化粧品」や「薬」、「サプリメント」、「粉ミルク」などである。盗品の「運び屋」を募集する投稿も多い。もちろん盗品とは告げず、ベトナムへの無料航空券と引き換えに「荷物を運ぶ仕事」だと宣伝されている。つまり、ベトナム人の犯罪、中でも窃盗や万引きが急増している背後には、SNSを介して盗品ビジネスのシンジケートが成り立っているわけだ。

「TOKYO BAITO」には、風俗関係と思しき仕事に勧誘する投稿もある。

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