「横綱が揃って休んでしまい大関陣に代役が期待されたが、栃ノ心は怪我に見舞われ、ともにカド番大関だった豪栄道と高安も早々に優勝戦線から脱落した。
元横綱・北の富士がラジオ解説で“えらいことになった。お客さんに申し訳ない”と漏らしましたが、チケットの返金要求をされても言い返せないほど盛り上がりに欠けた」(担当記者)
ここまでの“惨状”を招いた理由の一つに、関係者の間では「稀勢の里の連続休場」が挙げられている。
名古屋場所で稀勢の里の連続休場は8場所に伸び、横綱としてのワースト記録を更新した。しかも3月場所以降は全休が続いている。中堅親方の1人がいう。
「昨年の初場所で稀勢の里が優勝し、19年ぶりに日本人横綱が誕生した。協会としては相撲人気を支えてもらわなくては困る。稀勢の里を引退させないためにも、万全の態勢が整うまでは休場を勧めるなど“寛大な措置”を続けている状況です」
通常なら横審から引退勧告が出されてもおかしくないほど休場が続いているのに、協会はむしろ擁護しているようにさえ見える。